【Blender】キーフレームとシンプルキャラで学ぶアニメーション入門 第3回:ポーズをつけよう – ボーンでキャラに命を吹き込む

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はじめに

前回までは、オブジェクト単体の位置や回転、スケールを使ってアニメーションを作ってきました。しかし、より本格的なキャラの動きを表現するには、「ボーン(骨格)」が必要です。今回は、簡単な**ボーン付きキャラクター(リグ)**を作り、腕や足を動かしてポーズをつける方法を学びます。


今回の内容

  • ボーン(アーマチュア)の基礎
  • キャラクターにボーンを入れる方法
  • ポーズモードでのキーフレーム操作

1. ボーン(アーマチュア)ってなに?

ボーンとは、キャラクターの体を動かすための「骨」のこと。アーマチュア(Armature)とも呼ばれ、アニメーション制御の土台になります。

メリット:

  • 部位ごとに独立した動きが可能(例:腕だけ振る)
  • 複雑なポーズや歩行が作れる
  • 一度設定すれば再利用もできる

2. 簡単なボーンを追加してみよう

キャラが完成している前提で進めます:

  1. Shift + A →「アーマチュア」→「単一ボーン」を追加
  2. ボーンをキャラクター内部に配置(正面図:Numpad 1、ワイヤーフレーム:Z→「ワイヤーフレーム」)
  3. Tabキーで編集モードに切り替え、Eキーでボーンを押し出しながら必要な数を作成(例:胴→首→頭/胴→足など)
  4. 名前を付けると後で管理しやすくなります(例:”UpperArm_L”, “Head” など)
    ※Viewport Displayから名前の表示/非表示が可能です

3. キャラとボーンを関連付ける

  1. オブジェクトを選択し、編集モードから Aキー → Pキー → 「By Loose Parts」(キャラが一つのオブジェクトで構成されている場合)
  2. ボーンを選択し、編集モードから頭(Head)にあたるボーンを選択
  3. オブジェクトモードでHeadボーンに関連付けるオブジェクト(頭、目) → ボーンの順で選択
  4. Ctrl + Pキーで「Bone」を選択して関連付けます
  5. 2~4を各パーツに行います

これで、キャラがボーンの動きに合わせて動くようになります。


4. ポーズモードで動かしてみよう

  1. アーマチュアを選択 → Ctrl + Tab で「ポーズモード」へ切り替え
  2. ボーンを選択し、Rキーで回転 → Iキー →「回転」でキーフレーム追加
  3. タイムラインでフレームを変え → 別のポーズを設定 → Iキーで記録

▶ 再生すると、キャラクターがそのポーズへ変化します!


5. アニメーションの例:おじぎ動作

構成:

  • フレーム1:直立ポーズ(回転なし)
  • フレーム20:上半身のボーンを前に曲げる
  • フレーム40:元の状態に戻す

▶ これだけでシンプルなおじぎ動作の完成です!


ワンポイント:ボーンの表示を「In Front」に

※Viewport Displayから「In Front」にチェックを入れると、ボーンがキャラの体を突き抜けて見えるようになります。ポーズ操作時に便利です。


おわりに

今回は、キャラクターに「ボーン(アーマチュア)」を追加して、ポーズを取らせる方法を紹介しました。単純な動きでも、ボーンを使うことで格段に表現力がアップします。


参考リンク

YouTube:ボーンを使ったアニメーションの基本

Blender公式:アーマチュアの基本

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