【Blender】キーフレームとシンプルキャラで学ぶアニメーション入門 第4回:歩かせてみよう – シンプルな歩行アニメーション

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はじめに

キャラクターに「歩く」という動作をつけると、一気に“生きている”感が出てきます。今回は、前回使ったボーン付きキャラに簡単な歩行アニメーションをつけていきます。

初心者向けに、左右の足を交互に動かすだけのループ可能なシンプル歩行を目指します。


今回の内容

  • 歩行アニメーションの基本構造を理解
  • 9フレームで作る簡易ループの制作手順
  • 上半身や腕の連動も追加してみよう

1. 歩行アニメーションの構成とは?

人やキャラの歩行動作には、以下のような段階があります:

フレーム動作
1足がそろっている(中立)
3右足が前、左足が後ろ
5両足が交差して中央
7左足が前、右足が後ろ
9フレーム1と同じ状態

▶ 実際には「9フレーム」で1歩分を作り、ループで歩かせます。


2. 足の動きを設定しよう

① フレーム1:中立の立ちポーズ

  • 両足をまっすぐ、直立状態
  • ボーンをすべて選択し、Iキー でキーフレーム追加

② フレーム3:右足前・左足後ろ

  • ボーンで右足を前方へ、左足を後方へ → Iキー
  • 軽く足首も傾けて自然に

③ フレーム5:交差ポーズ

  • 両足を中心に戻す
  • フレーム1のキーをShift + D で複製

④ フレーム7:左足前・右足後ろ

  • 左右を逆転させたフレーム3のミラー → Iキー

⑤ フレーム9:フレーム1と同じ

  • 中立ポーズを再度設定
  • Iキー →「回転」

▶ これで9フレームの歩行動作が完成します。
▶ タイムラインの終了フレームを9にしてループ再生!


3. 腕の動きを加えてみよう(オプション)

  • 歩行時は腕が足と逆方向に振れます
  • フレーム3:右足前 → 左腕を前、右腕を後ろ
  • フレーム7:反対の状態

自然なスイングが加わることで、よりリアルに見えます。


4. 上半身の連動を加える(さらに自然に)

  • 胸や腰のボーンを少し回転させると、体全体で歩いている印象に
  • 重心が左右に揺れるようにすると、ぐっとリアルに!

5. 調整のコツ

  • 補間タイプは基本「Bezier」ですが、Linearにすることでリズム良い歩行も可能

おわりに

今回は、キャラクターを「歩かせる」基本的なアニメーションを作成しました。
シンプルな9フレームでも、ポーズとタイミングを工夫すれば十分に“歩いている”印象を作ることができます。

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