【Blender】キーフレームとシンプルキャラで学ぶアニメーション入門 第5回:タイムラインとグラフエディターの使い方 – 動きに磨きをかけよう

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はじめに

前回までで、キャラクターの基本的な動作(移動・回転・ポーズ・歩行)をキーフレームで作成する方法を学びました。今回は仕上げとして、アニメーションの調整に欠かせない「タイムライン」「ドープシート」「グラフエディター」の使い方を解説します。

これらを使いこなせば、動きのタイミングや滑らかさを細かく調整でき、より自然で魅力的なアニメーションに仕上がります。


今回の内容

  • タイムラインとドープシートの役割と操作方法
  • グラフエディターの基本と補間カーブ
  • よくあるアニメーションの調整方法

1. タイムラインとドープシートの違い

名前主な用途
タイムラインキーフレームの確認・再生・移動
ドープシート複数のオブジェクトやボーンのキーフレーム管理・複製・削除など詳細操作

基本操作:

  • キーフレームを選択 → G or ドラッグ で移動、Shift + Dで複製、Xで削除
  • 範囲選択は右クリックドラッグ or Bキーでボックス選択
  • Aキーで全選択、Sでスケール(タイミング調整)

2. グラフエディターの基本

グラフエディターでは、キーフレーム間の動きをカーブ(補間曲線)で視覚的に編集できます。

開き方:

  • 上部のエリアを「Graph Editor」に切り替え

よく見る軸:

  • Location.X など、位置や回転、スケールごとに個別のカーブが表示されます。

編集操作:

  • キーフレームを選択 → Gで上下移動
  • Tキーで補間モード変更(例:Bezier, Linear, Constant)

3. 補間タイプの違いと使い分け

補間タイプ特徴使いどころ
Bezier緩急があり自然な動き(デフォルト)歩き・ジャンプなど一般的な動作
Linear一定速度で動くエレベーターの移動など
Constant途中変化なしで突然切り替わるワープ・瞬間移動など

変更方法:

  • キーフレーム選択 → Tキー → 補間タイプを選択

4. よくある調整例

①「急に動き出す」 → Bezierで滑らかに

  • フレーム1の動きをゆっくり始まるようにしたい
    → 最初のカーブを寝かせて徐々に加速させる

②「動きが遅すぎる」 → タイミングを詰める

  • ドープシートでキーフレームを選択 → Gで左にずらす

③「動きが弱く感じる」 → 振れ幅を増やす

  • グラフエディターでカーブの上下幅を大きくする

5. ループアニメの作り方(おまけ)

グラフエディターのModifiers機能で、無限ループも可能!

  1. グラフエディターでカーブを選択
  2. 右パネル「Modifiers」タブ(スパナアイコン)
  3. 「Add Modifier」→「Cycles」を追加
    → その動きがずっとループする!

おわりに

この第5回で、キーフレーム操作からキャラクターアニメーション、そして動きの調整方法まで、一連の流れを一通り学びました。アニメーションは繰り返し作って調整することでどんどん上達します。

これからは自由な発想で、あなたのキャラに“命”を吹き込んでみてください!


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