
シェーダーノードをたくさん組み合わせていくと、ノードツリーがごちゃごちゃして管理しづらいと感じることはありませんか?
本記事では、マテリアルの整理・最適化・再利用を可能にする「ノードグループ」の使い方を解説します。
ノードグループとは?
ノードグループとは、複数のノードを1つのまとまりとして保存・再利用できる機能です。
ノードグループを使うメリット
- ノードツリーの整理ができる(見やすくなる)
- よく使う構成を再利用できる
- 外部プロジェクトにも流用可能
- 入出力を制限できるためミスを防げる
ノードグループの作り方
ステップ①:まとめたいノードを選択
Shift + クリックで複数ノードを選びます。

ステップ②:Ctrl + G でグループ化
選んだノードがひとつの「ノードグループ」に変化します。

ステップ③:入出力を設定する
- 入力:グループノード左側にピン(Input)を追加
- 出力:右側にピン(Output)を追加
(サイドバー「Nキー」で名前も編集できます)

入出力ピンの管理方法
ノードグループ内で Group Input
、Group Output
ノードを使用して、外部からの制御ポイントを定義できます。
[Group Input] → [Diffuse BSDF] → [Shader to RGB]
→ [Color Ramp] → [Group Output]
たとえば、ベースカラーや Roughness を外部から調整できるようにしておけば、汎用性が格段に上がります。


外部データとしての再利用(アセット化)
ノードグループは .blend
ファイル間でも共有可能です。
方法:
- ノードグループを含む
.blend
ファイルを保存 - 他プロジェクトで「File → Append」から
NodeTree
→ グループ名 を選択

Blender 3.0以降なら「アセットブラウザー」で登録すればShft + A で呼び出すことも可能です。
方法:
- 盾アイコン上で右クリック
- 「Mark as Asset」 を選択

整理整頓のコツ
- グループ化したノードに意味のある名前をつける(例:MetalColorControl、GlassRoughness)
- 複雑すぎるノードは 機能ごとに分割
- 入出力ピンには名前と説明をつけておくと、チーム制作にも便利
最適化Tips
- 重い計算(NoiseやBump)を複数回使わずに共通化
- 同じ値を複数箇所で使う場合は
Valueノード
を共有 - 複数オブジェクトで同じマテリアルを使うときは
Object Infoノード
のランダムを活用
まとめ
ノードグループは、単なる「整理ツール」ではなく、作業効率を上げるための設計機能です。
複雑なマテリアルほどノードグループを活用して、見やすく・再利用しやすく・軽くしていきましょう。
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