はじめに
Blenderのジオメトリノードは、モデリングやモーショングラフィックス、VFXなど、さまざまな3D制作の中で活用できる非常に強力な機能です。この記事では、ジオメトリノードの中でも「構造操作の基礎」として最も使用頻度が高い10個のノードを厳選し、その役割と使用例を紹介します。
さらに、それらのノードだけで構成されたシンプルなノードツリーを構築し、実際にオブジェクトを生成する方法まで解説します。
今回使用する基本ノード10選
以下のノードは、どのプロジェクトでも一度は登場する重要なノードたちです。
ノード名 | 主な役割 |
---|---|
1. Mesh Line | 点の並びを生成(インスタンス配置元) |
2. Mesh Cube | 単位キューブメッシュを生成 |
3. Instance on Points | 各ポイントにキューブを配置 |
4. Transform Geometry | スケールなどの変形操作 |
5. Realize Instances | インスタンスをメッシュ化 |
6. Set Position | 頂点の位置を移動する |
7. UV Sphere | 球体メッシュを生成 |
8. Distribute Points on Faces | 面上にランダムな点を生成 |
9. Join Geometry | 全要素を結合する |
10. Group Output | ノードツリーの出力 |
使用例:ランダムな高さのキューブ列を作る
これら10個のノードを組み合わせてを作ってみましょう。
ノード構成

このような構成で、**「配置 → 変形 → 結合 → 出力」**という一連の流れを理解できます。
おわりに
基本ノードの理解がジオメトリノード習得の第一歩です。次回は、インスタンスを使った応用表現にフォーカスします。
参考
Blender公式マニュアルのGeometry Nodesセクション
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