
この記事で学ぶこと
- Soft Bodyとは?基本概念と活用場面
- 主要パラメータ(Mass, Push/Pull, Dampingなど)の役割
- Collisionとの連携やCache管理
- 実践課題:地面に落ちるゼリー・柔らかい物体のシーン構築
1. Soft Bodyとは?
Soft Bodyは「変形する固体」をばね(スプリング)+質量モデルで再現。キャラクターの揺れ、ゼリーやゴムのような柔らか素材の動きに活用されます
2. 基本設定の手順
- Mesh(Sphereなど)を用意 → Physicsタブ → Soft Body を追加
- Groundなど衝突対象のメッシュに Collision を追加
- 必要に応じて頂点多めのモデルにして衝突精度を上げる

3. 主なパラメータ解説
パラメータ | 説明 |
---|---|
Mass | 頂点ごとの質量。大きいと慣性が強く動きが鈍くなる |
Push/Pull | ばねの伸縮の抵抗力。低いとつぶれてしまう |
Damping | ばねや内部摩擦。安定性や揺れの収まりに影響 |
Self‑Collision | 自己干渉。メッシュ同士のめり込み防止には有効だが重くなる |
Solver / Step Size | 精度設定。エラー上限や最小ステップを見直すとガタつき削減に繋がる |

4. 実践課題:地面に落ちるゼリー
- Sphereを準備しSoft Body追加
- PlaneにCollision追加して接触対象に
- Mass: 0.5–1kg, Push/Pull: 高め, Damping: 中程度から試す
- 再生 → Cache管理(Bake)
- 必要に応じたパラメータ調整:Push低すぎると潰れすぎ、Mass大きすぎると動きが重い等
5. よくあるトラブルと対処法
- 潰れすぎ → Push/Pullを上げる
- 揺れすぎ・不安定 → Damping高め、Step Size調整
- メッシュが貫通してる? → Self-CollisionまたはCollision Marginを見直し
赤枠「MEMO」で補足すると親しみやすくなります。
参考
Soft Body Physics for Beginners(基礎解説)
Blender Soft Body Settings Explained(各設定のポイント解説)
まとめ
- Soft Bodyで柔らか素材を物理シミュレート
- Mass, Push/Pull, Damping, Self‑Collisionが基本
- CollisionやSolver設定で安定性を調整
- Cacheで描写を固定でき、再編集も可能
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