【Blender】物理演算 第5回:軟体(Soft Body)シミュレーション基礎

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この記事で学ぶこと

  • Soft Bodyとは?基本概念と活用場面
  • 主要パラメータ(Mass, Push/Pull, Dampingなど)の役割
  • Collisionとの連携やCache管理
  • 実践課題:地面に落ちるゼリー・柔らかい物体のシーン構築

1. Soft Bodyとは?

Soft Bodyは「変形する固体」をばね(スプリング)+質量モデルで再現。キャラクターの揺れ、ゼリーやゴムのような柔らか素材の動きに活用されます


2. 基本設定の手順

  1. Mesh(Sphereなど)を用意 → Physicsタブ → Soft Body を追加
  2. Groundなど衝突対象のメッシュに Collision を追加
  3. 必要に応じて頂点多めのモデルにして衝突精度を上げる

3. 主なパラメータ解説

パラメータ説明
Mass頂点ごとの質量。大きいと慣性が強く動きが鈍くなる
Push/Pullばねの伸縮の抵抗力。低いとつぶれてしまう
Dampingばねや内部摩擦。安定性や揺れの収まりに影響
Self‑Collision自己干渉。メッシュ同士のめり込み防止には有効だが重くなる
Solver / Step Size精度設定。エラー上限や最小ステップを見直すとガタつき削減に繋がる

4. 実践課題:地面に落ちるゼリー

  1. Sphereを準備しSoft Body追加
  2. PlaneにCollision追加して接触対象に
  3. Mass: 0.5–1kg, Push/Pull: 高め, Damping: 中程度から試す
  4. 再生 → Cache管理(Bake)
  5. 必要に応じたパラメータ調整:Push低すぎると潰れすぎ、Mass大きすぎると動きが重い等

5. よくあるトラブルと対処法

  • 潰れすぎ → Push/Pullを上げる
  • 揺れすぎ・不安定 → Damping高め、Step Size調整
  • メッシュが貫通してる? → Self-CollisionまたはCollision Marginを見直し

赤枠「MEMO」で補足すると親しみやすくなります。


参考

Soft Body Physics for Beginners(基礎解説)

Blender Soft Body Settings Explained(各設定のポイント解説)


まとめ

  • Soft Bodyで柔らか素材を物理シミュレート
  • Mass, Push/Pull, Damping, Self‑Collisionが基本
  • CollisionやSolver設定で安定性を調整
  • Cacheで描写を固定でき、再編集も可能

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