Blender 4.0以降対応:初心者〜中級者がモデリング中につまずきやすい「よくある5つの問題」とその対処法を厳選して解説します。
はじめに:バージョンによって挙動は異なる!
この記事ではBlender 4.0以降の最新版に基づき、「実際に起きやすいトラブル」だけを厳選して紹介します。
古いバージョン(2.9〜3.3)でよく起きた問題は含まれていません。
1. 頂点を選択できない/消せない
現象
- 編集モードで選択したはずの頂点が削除できない、動かせない。
原因
- 複数オブジェクトを選択したまま編集モードに入っている
- もしくは「頂点選択モード」にしていない(面/辺のまま)
対処法
- Tab → 編集モードに入る前に、1つのオブジェクトだけを選択
- 頂点モード(1キー)にして再度選択し直す
2. なぜか押し出し(E)でメッシュが重なってしまう
現象
- 「E」キーで押し出したのに、何も起きていないように見える
原因
- 押し出し後、クリックや右クリックでキャンセルすると見た目は変わらず、裏で頂点だけが複製された状態になる
対処法
- 押し出し直後は、必ずマウスを動かして位置を変える or 数字入力で確定
- 押し出しただけで動かしていない場合は、すぐにUndo(Ctrl + Z)
3. 移動・回転・拡大縮小がうまくいかない(G / R / S)
現象
- いつも通り動かそうとしても、変な方向に動く/スナップしてしまう
原因
- ツール軸(グローバル/ローカル)設定が変更されている
- スナップが有効になっている
対処法
- ヘッダーの「変換軸」メニューを確認し、「グローバル/ローカル」切り替えを意識する
- スナップボタン(磁石アイコン)を確認。必要なければ無効に
4. ループカット(Ctrl + R)が効かない
現象
- Ctrl + R を押してもループカットが出てこない
原因
- 面が三角形で構成されている、または非閉じたメッシュになっている
対処法
- 面を四角形(Quad)にリトポロジーするか、不要な頂点を削除して閉じたループにする
- 「Grid Fill」「Bridge Edge Loops」でメッシュを修正
5. 編集モードでオブジェクトが見えない/選べない
現象
- 編集モードにした途端にメッシュが一部見えなくなる、クリックできない
原因
- X-rayモードやViewport Overlayの設定で非表示になっている場合あり
対処法
- Alt + ZでX-ray表示を確認(有効にすると裏面も選択可能)
- ビューポート右上の「Viewport Overlays」アイコンから、必要な情報が非表示になっていないか確認
まとめ:困ったら設定や表示モードを疑おう!
Blenderは非常に柔軟な3Dソフトですが、その分表示や操作モードが複雑で原因に気づきにくいことがあります。
本記事で紹介した5つの問題は、Blender 4.xでも初心者がつまずきやすい典型例です。
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