【Blender】物理演算 第3回:剛体の応用演出 — ドミノ倒し&Constraint活用

記事内に広告が含まれています。

この記事で学ぶこと

  • ドミノ倒しシーンの構築手順
  • Constraint(制約)の種類と設定方法
    (ヒンジ、ポイント、スプリング、モーターなど)
  • シミュレーションのBake管理と動作調整のコツ

1. ドミノ倒しシーン構築

ステップ1:ドミノ配置

  • 立方体または細長いメッシュを複製して並べる
  • 最初の一つだけアクティブにして倒れる準備をする

ステップ2:Rigid Body追加

  • オブジェクトを選択 → Physicsタブ → Rigid Body
  • 初期ドミノは Active に、それ以外もActiveに設定
  • 地面は Passive に設定して固定基盤にする

ステップ3:Collision Shape設定


2. Constraint(制約)の活用 ※この設定は無くても制作可

BlenderのConstraintはジョイント化してより制御しやすい物理接続が可能

  • Fixed:位置・回転は固定
  • Point:特定位置で接続(2物体を繋ぐ)
  • Hinge:蝶番(回転のみ許可)
  • Slider:直線スライド0
  • Generic Spring:スプリング接続
  • Motor:動きを制御する回転・移動の動作発生元 など blenderartists.org+3docs.blender.org+3blenderartists.org+3

使い方例:ヒンジでドミノに回転軸を与える

  1. ドミノ2つを選択 → Physics → Rigid Body Constraint を追加
  2. Constraint Typeを Hinge に設定
  3. Orientation軸や pivot(起点)を各ドミノがつながる地点に合わせる
  4. Disable Collisionsチェックで重なり防止も可能

3. Bakeとシミュレーション調整

  • 一連のSetup完了後、Rigid Body WorldのCacheからSpeedの調整を行い、 Bake
  • 設定を変更したら必ず ClearBake再実行で結果確認
  • 動きが不安定な時の対策:
    • Marginを小さくする
    • サブステップ(Steps Per Second)の増加
    • Collision Shapeを簡略化

4. 実践例:ドミノ

  1. 最初のドミノだけにRキーで傾きを設定
  2. Bake実行 → 自重で倒れた後、隣接ドミノが順に倒れる様子を演出
  3. Constraintや物理設定を微調整しながら最適な連鎖動作を追求

参考リンク


まとめ

テーマ内容
ドミノシーン構築オブジェクト配置 → Rigid Body設定 → Bake
Constraint利用ヒンジ・モーター等で演出を強化
Bake管理Clear→Bake→調整の繰り返し
パフォーマンス最適化Margin/サブステップ/形状調整

オススメ書籍

コメント

タイトルとURLをコピーしました