Blenderでテンキー1や3などを押して正面・側面ビューに切り替えたとき、視点が自動的に透視投影(Perspective)になるのが気になったことはありませんか?
本記事では、この挙動を常に平行投影(Orthographic)に固定する設定方法をご紹介します。さらに、作業効率を上げるためのおすすめBlender初期設定もまとめました。
視点が勝手に透視投影になる現象とは?
Blenderでは、テンキー【1(正面)】【3(右側面)】【7(上面)】などを押すと、カメラが特定方向にスナップしてくれます。
しかしこのとき、平行投影から自動で透視投影に切り替わる設定が初期状態で有効になっています。
これにより、モデリングや視点移動中に「見た目が変わって混乱する」「常に同じ投影で作業したい」という不便さが出てきます。
常に平行投影のままにする設定方法
✅ 手順
- 上部メニューから【編集(Edit)】→【プリファレンス(Preferences)】を開く
- 左メニューで【ナビゲーション(Navigation)】を選択
- 「テンキーでビューを切り替えるときに透視投影にする」設定のチェックを外す
- 英語UIでは「Auto Perspective」または「Automatically switch to perspective」
これで、テンキー操作をしても常に平行投影ビューのままになります!

Blenderのおすすめ初期設定まとめ
Blenderは非常に多機能なソフトですが、初期設定のままだと不便に感じる場面も多々あります。以下の設定を見直すことで、作業効率がグッと上がります。
1. Orbit Around Selection(選択物を中心に回転)
- 場所:プリファレンス > ナビゲーション
- 設定内容:視点の回転軸を「現在選択中のオブジェクトや頂点」にする
- 推奨:✔ チェックを入れる
- メリット:回転中心がズレにくく、細かい作業がしやすい

2. 中クリックでズーム(Zoom with Middle Mouse)
- 場所:プリファレンス > ナビゲーション
- 内容:中ボタンドラッグでのズーム挙動を有効化
- 推奨:好みに応じてオン
- 補足:ズーム操作がしやすくなる人も

3. オートセーブ間隔の見直し
- 場所:プリファレンス > セーブ&ロード(Save & Load)
- 設定内容:自動保存の間隔を「10分以下」に設定推奨
- 理由:クラッシュや強制終了による作業ロスを最小限にできる

Temporary Filesの設定がされているかも確認しておきましょう。

4. テンキーなしPC用の設定
- 場所:プリファレンス > 入力(Input)
- 設定:「仮想テンキー(Emulate Numpad)」にチェック
- 効果:上段の数字キー(1~9)でテンキーと同じ視点操作ができる
- 対象:ノートPCなどテンキー非搭載のキーボード利用者

まとめ:初期設定の見直しで快適なBlenderライフを!
Blenderは非常に柔軟なカスタマイズが可能な3DCGツールです。ですが、その分「初期設定が合わないと使いづらい」と感じる場面も出てきます。
今回のように、視点の投影タイプや視点の回転方法、アドオンの有効化などを自分の作業スタイルに合わせて最適化することで、快適に制作ができるようになります。
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